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青森・弘南鉄道「こぎん灯篭列車」運行 太宰ゆかりの雪模様、冬の車内ともす

約200個の灯篭が飾られた車内

 2027年度末の廃線が決まった青森県の弘南鉄道大鰐線(大鰐―中央弘前、13・9キロ)で、車内に装飾を施した「津軽七雪こぎん灯篭(とうろう)列車」が走っている。冬を彩ろうと今季初めて企画した。2月末まで。

 2両編成の列車の網棚に約15センチ四方の灯籠約200個を飾り付けた。太宰治の小説「津軽」や新沼謙治さんの演歌「津軽恋女」で有名な津軽七雪をデザイン。地元に伝わる「こぎん刺し」で粉雪、綿雪、ざらめ雪などを表現した。

中央弘前駅に停車する灯篭列車。ホームには津軽こけしの形をモチーフにしたこけし灯篭が飾られている
津軽地方に降る七つの雪をあしらった灯篭

 日没に合わせて点灯されると車内は温かな雰囲気に包まれ、観光客らが写真撮影を楽しんでいた。同社営業課の担当者は「大鰐線で津軽の伝統を楽しんでほしい」と話す。

 灯籠列車は土、日と24日の夜間に運行する。22~24日には中央弘前駅で発車前に室内灯を消しての撮影会がある。参加には専用入場券(200円)か乗車券が必要。連絡先は中央弘前駅0172(32)6449。

温かい光で幻想的に照らされた車内。中央弘前駅では室内灯を消した撮影会が開かれている
撮影会が開かれる中央弘前駅

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