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「新緑の時季が一番美しい」仙台で仙山線の魅力を紹介する座談会

 JR仙山線をテーマにした座談会が22日、仙台市青葉区の広瀬市民センターであった。東北福祉大名誉教授の星山幸男さん(71)が基調講演し、宮城、山形両県にまたがる仙山圏の文化や経済の交流を支えてきた鉄路の役割を紹介した。

仙山線の歴史を紹介する星山さん(右端)=22日、仙台市青葉区の広瀬市民センター

 約80人が参加した。星山さんは都市間交流、通勤・通学の担い手、観光路線という三つの切り口で取り上げ「よく止まる、よく遅れるというマイナスイメージを払拭(ふっしょく)したい。沿線の景観は素晴らしく、特に新緑の時季は東北を横断する路線で一番美しい」と訴えた。

 仙山線の鉄道施設群は2014年に土木学会の選奨土木遺産に認定されており、資源として生かした観光振興も提唱した。星山さんは「構造の異なる転車台が作並、山寺両駅で見られるのは全国でも珍しい。車両を下からのぞける作並機関庫も一般公開できれば、鉄道ファンを引きつけるだろう」と強調した。

 座談会は選奨土木遺産認定10周年を記念し、青葉区西部の住民グループなどでつくる「関山街道フォーラム協議会」が主催した。

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