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救急現場の技術競う 福島・会津若松で医師・看護師ら8チーム参加

不審者に襲われ、複数の負傷者が出たとの想定で行われたステージ

 救急現場で活動する医師や救急隊員らの技術や連携の向上を図る「会津メディカルラリー」が1日、福島県会津若松市の民間複合施設であった。

 県内外の医療機関、消防本部、看護学校などから約170人が参加。それぞれ医師2人、看護師2人、消防隊員3人、救命士1人で構成する8チームが六つのステージで競技に挑んだ。

 胸痛を訴える3人が相次いだ病院、意識不明者が複数出た夜間のキャンプ場など、異なる想定のステージに次々と臨み、現場さながらの対応に努めた。

 不審者から刃物や殴打で襲われ、多数の負傷者が出たとの想定では、負傷者を1カ所に集めて素早くトリアージを行い、円滑な連携を意識しながら的確な処置に神経を使った。

 コロナ禍で休止が続き、6年ぶりの開催。主催した会津中央病院救命救急センター(会津若松市)の小林辰輔センター長は「病院外の現場では複数の機関の従事者に円滑なコミュニケーション、互いのリスペクト、思いやりが求められる。実践形式の訓練が大事だ」と話した。

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