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東日本大震災14年 宮城・気仙沼の小泉海岸でサーフィン愛好家ら祈る

海に向かって祈りをささげる追悼式の出席者

 東日本大震災から14年となるのを前に、気仙沼市本吉町の小泉海岸で9日、犠牲者をしのぶ追悼式があった。

 気仙沼本吉サーフィンクラブが主催し、市内外のサーフィン愛好家や地域住民ら約80人が集まった。防潮堤に設けた献花台に花を手向けた後、海に向かって黙とうをささげた。

 同市本吉町外尾の建設業中舘忠一さん(74)は、妻隆子さん=当時(59)=が今も見つかっていない。「一緒にみなとまつりの花火を見たり、酒を飲んだりしたかった。一人はつまらないよ。どこさ行ったのか」と遠くを見つめた。

 式典の前には、防災減災に関する講話もあった。クラブ副会長で、地元の海で20年近くサーフィンをしているという渡辺耕太郎さん(37)は「波に乗れた時の爽快感、達成感はたまらない。子どもたちには海の怖さだけでなく、楽しさも伝えていきたい」と話した。

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