(1154)文(ふみ)をこのむきてんはたらく匂ひ哉/岡西惟中(1639~1711年)
好文木(文をこのむ木)は梅の花の異称。晋の武帝が学問に親しむと花が開き、学問をやめると花が開かなかったという故事に由来する。さすが「きてん」がきいて、良き季節にふさわしく薫ることだ。作者は論客として…
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