「笑点」一之輔さんら真打4人が登場 岩手「きたかみ本牧亭」20周年祝う
岩手県北上市の中心商店街で落語などを楽しんでもらう「きたかみ本牧亭」が20周年を迎え、記念寄席が8日、市内の「さくらホールfeat.ツガワ」であった。人気演芸番組「笑点」大喜利メンバーの落語家春風亭一之輔さんら常連の真打ち4人が観客約460人を沸かし、節目を祝った。

2005年に二ツ目で初出演した一之輔さんは落語「明烏(あけがらす)」を披露。北上駅から会場までの人けのなさに「皆さん日中は地中で暮らしているのでは」とおなじみの毒舌で笑いを誘った。18度目の出演となる講談師一龍斎貞橘さんは、源義経と弁慶の奥州平泉への逃避行を描いた「勧進帳」を情感豊かに熱演した。
寄席はかつて東京にあった寄席「上野本牧亭」の協力を得て、空き店舗を活用した中心地活性化と若手芸人育成を目的に北上商店街連合会が始めた。年数回の定席に加え、公民館などでの出前口演で計30人超の芸人が交流を深めてきた。
発案者で、在京の市出身者でつくる北上ふるさと会の折笠英夫名誉会長は「素晴らしい話芸で街に明るさを取り戻したい。こんなに真面目に笑える高座は一地方にない」と感謝した。
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