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ナンシー関さんを追悼 青森・浅虫温泉で5月にフェス いとうせいこうさんが企画

いとうせいこうさん

 青森市の浅虫温泉で5月17、18の両日、作家・クリエーターのいとうせいこうさんプロデュースの文化イベント「あさ虫温泉フェス」が開かれる。音楽家やDJ、作家ら十数人が集結。「音楽とトークと湯」をテーマにライブやトークイベント、マルシェなど多彩な催しが繰り広げられる。

能町みね子さんのライブも

 フェスのきっかけは、浅虫温泉「椿館」で昨年10月、いとうさんが著書「東北モノローグ」について語ったトークイベント。温泉地に自身が名付け親の消しゴム版画家、故ナンシー関さん(青森市出身)の墓があると知り、墓参した。

 いとうさんは、ナンシーさんを追悼し功績を知ってほしいと願い、今回のフェスを構想。「湧き上がる名湯のごとく、人々が集まり、くつろぎ、飲食を楽しむ。そんなフェスを10年は続けたい」と話す。

 初日は午後から「南部屋・海扇閣」で、いとうさんとイラストレーターみうらじゅんさんによるトークのほか、青森市ゆかりのエッセイスト能町みね子さん、ギタリスト伊藤ゴローさんのライブなどがある。椿館では、ナンシーさんの消しゴム版画の作品展も開かれる。

 2日目は「なぜ青森なのか」をテーマにいとうさんと能町さんのトークや、ナンシーさんの菩提(ぼだい)寺で法要などがある。有料チケットが必要だが、両日とも道の駅「ゆ~さ浅虫」の駐車場などで無料の音楽・飲食イベントも開催される。

 実行委員会の主催。河北新報社青森総局が協賛する。チケットは400人限定で1万2000円。基本的に宿泊とセットで販売する。詳細は公式サイト(https://www.asamushifes.com/)。

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