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江戸の暮らしをリアルに再現 宮城・東北歴史博物館で特別展が開幕 初日から多くの人でにぎわう

展示された「徳川家康坐像」の複製を見る来場者=19日、宮城県多賀城市の東北歴史博物館

 江戸東京博物館(東京都墨田区)の所蔵品を通じ、江戸の歴史と文化を紹介する特別展「QuizKnock(クイズノック)と巡る江戸東京博物館展」(東北歴史博物館、河北新報社など主催)が19日、宮城県多賀城市の東北歴史博物館で開幕した。初日から多くの家族連れなどが足を運び、江戸時代の暮らしについて理解を深めた。

 大規模改修のため休館中の江戸東京博物館が所蔵する浮世絵や工芸品など計約90点を展示。行商人が担いだてんびん棒や大名かごといった実物大の体験模型を置いている。東京大発の知識集団クイズノックが解説する案内パネルも並ぶ。

大名かごの乗り心地を確かめる来場者=19日午前、宮城県多賀城市の東北歴史博物館

 宮城県大崎市の会社員大友寿希さん(41)は「地元の消防団に所属しているので、手押しポンプや水おけが印象に残った。当時の消火活動は大変だったと思う」と話した。

 6月22日まで。入場料は一般1500円、小中高校生600円。連絡先は東北歴史博物館022(368)0106。特別展は昨夏から全国を巡回中で、宮城は3カ所目となる。

会場には火よけの守り神「銅製鯱」など江戸に関する品々が展示された=19日午前10時30分ごろ、多賀城市の東北歴史博物館
江戸東京博物館展の開幕式でテープカットをする関係者=19日午前9時20分ごろ、多賀城市の東北歴史博物館

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