コロナ下の大学生、バイト機会や収入減が2割超 学ぶ意義「見いだせない」4割も 学生団体ネット調査

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、宮城県内外の大学生の約2割がアルバイトの機会や収入が減ったと答えたことが、学生団体「はぐね」のインターネット調査で分かった。「大学で学ぶ意義を見いだせなくなっている」も約4割に達した。はぐねは回答者1000人を目標に調査を続け、結果を分析し支援策を検討する。
 調査は県内外の大学生と中退者を対象に昨年12月17日、ネットで開始。同22日時点で177人から回答があった。
 地域経済が冷え込み、「アルバイトの機会・収入が減った」は23・2%。自宅で学習する時間が増えた背景もあり、「大学で学ぶ意義を見いだせなくなっている」が38・4%となった。
 大学での学びの実態も聞いた。授業や研究室、ゼミ活動は「オンラインで行うものが多く一部対面」が51・4%、「全てオンライン」が33・3%で合わせて8割を超えた。「集中して授業に参加できなくなった」も54・2%に上った。
 来年度の見通しとして、約9割が引き続き在学予定と答えたが、「進学や留学などを諦め、就職を検討している」が5・6%(10人)、「休学を検討している」が2・8%(5人)。
 休学しても学費がかかるため、やむなく在学を続ける学生もいるという。「相談できる相手がいない」は11・9%で、孤立を防ぐ対策が必要な現状がうかがえる。
 はぐねは県内の大学生10人で昨年11月に設立され、相談対応や食料無償提供に取り組む。県庁で12月23日に記者会見し、学生の雇用機会確保や活動継続のクラウドファンディングへの協力を大学や企業、行政に呼び掛けた。
 メンバーの東北学院大3年の重文字彩希さん(21)=仙台市青葉区=は「悩みを周りに言いにくい状況がある。食料支援だけでなく、学生同士でコミュニケーションを取りながら支援したい」と話した。
 はぐねをサポートする一般社団法人ワカツク(仙台市)の渡辺一馬代表理事は「大学生の孤立が進み、自死につながらないか危惧している。まずは気軽に話せる相手として認識してもらえるように活動したい」と述べた。

河北新報のメルマガ登録はこちら
先頭に戻る