宮城県塩釜市は、地元出身で江戸時代後期に活躍した日本画家小池曲江(きょっこう)(1758~1847年)作の「涅槃(ねはん)図」を有形文化財に指定した。市指定文化財としては18件目で、絵画は初となる。作品は今年で完成から200年目に当たり、塩釜市旭町の東園寺が所蔵する。
涅槃図は継ぎ目のない1枚の絹地に、樹下に横たわる釈迦(しゃか)のほか、取り囲む弟子や動物が鮮やかに描かれている。大きさは縦195・5センチ、横144・8センチで、現存する曲江の仏画の中では最大という。
曲江は商家出身。仙台四大画家の1人に数えられ、90年の生涯の大半を全国を旅して暮らし、優れた作品を残した。
涅槃図は酒蔵を営む佐浦家の三代目富右衛門の妻津也子が、夫や子の菩提(ぼだい)を弔(とむら)うために曲江に制作を依頼し、1821年秋に完成。翌年2月に法蓮寺に奉納された。その後、法蓮寺が廃寺になった際に、佐浦家の菩提寺の東園寺に移された。
文化財指定に当たっては作品そのものの価値に加え、裏面に制作の経緯などが曲江の自筆で書き記されていることや、制作者や依頼者、奉納場所が市に関連していることが評価された。
涅槃図を納める箱にも曲江による由緒書きのほか、明治初期に法蓮寺から東園寺に移されたことを示す墨書が残っていた。市は涅槃図と同様に価値があるとして箱も文化財指定した。
市が5日、指定を発表した。佐藤光樹市長は「地元出身の日本画家の作品が今もきれいに残っている。市として改めて文化財に指定し、市民に広く周知したいと考えた」と説明する。
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