松島の定期船2社が運休へ  「第3波」で団体客激減

観光客の姿がまばらな遊覧船乗り場=13日午後2時15分ごろ、松島町

 新型コロナウイルスの流行「第3波」を受け、宮城県松島町の観光業者間で休業に踏み切る動きが広がっている。松島湾で遊覧船を運航する2社は、ともに2月6日まで定期船の運休を決定。飲食店や物産店は営業を続けるが、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止と緊急事態宣言で観光客は激減しており、ほとんどの施設が休業した昨年春の再来が懸念されている。
 丸文松島汽船(塩釜市)は今月15日から定期船を運休する。緊急事態宣言後に約10の大手旅行会社から今月末までの全ツアーをキャンセルすると連絡があったほか、団体客のキャンセルが相次いだことを受けて決めた。
 3連休明けの12、13両日は、松島発着で1時間ごとに出航する定期船の乗客が1桁程度という状態が続いた。塩釜-松島間は乗客がなく出航しないというケースも多かった。
 村田望営業課長は「主力の団体客が動かないと厳しく、少人数では営業しても赤字になる。GoTo停止で少なくなった客が緊急事態宣言でさらにいなくなった」と肩を落とす。
 松島島巡り観光船企業組合(松島町)はスタッフの感染が確認されたため10日から休業。当初12日までの予定だったが、観光客減と町内で感染者が出ている現状を踏まえて延長した。
 両社は「第1波」が広がった昨年4月上旬~6月中旬も休業。書き入れ時の大型連休に稼働できなかった。組合の高野裕太理事は「緊急事態宣言の期限となる2月7日までで感染が落ち着くかは見通せない。今年こそは大型連休に運航したい。何とか収束してほしい」と願った。
 影響は他施設にも広がる。ザ・ミュージアムMATSUSHIMAは既に土日祝日のみの営業に切り替え、ホテル絶景の館は今月17日から2月7日まで休館とする。松島観光協会は2月開催予定だった「第43回松島かき祭り」の中止を決めた。
 松島観光協会の志賀寧会長は「昨年の4、5月と同じ状況になりつつある。国や県、町には休業する事業者への支援や、再開した際に需要を喚起する施策の検討をお願いしたい」と訴えた。

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