東北景気判断据え置き 生産は「持ち直し」に上方修正 日銀・1月

 日銀仙台支店は14日、1月の地域経済報告(さくらリポート)をまとめた。東北の景気について「厳しい状態にあるが、持ち直しの動きがみられている」とし、前回2020年10月の判断を据え置いた。新型コロナウイルスの影響が継続する中、好調な新型車販売を受けて生産は「一部に持ち直しの動き」から「持ち直している」に上方修正した。
 生産の業種別では、輸送機械が「増加」、生産用機械が「総じて増加」、車載向けやスマートフォン向けが好調な電子部品・デバイスが「持ち直し」で、いずれも上方修正。食料品は「低調」で変わらなかった。
 日銀の調査に、青森の電気機械業者は「スマホ関連部品の生産は、5G(次世代通信規格)端末などの需要拡大で増加傾向」と答えた。
 個人消費は「厳しい状態にあるが、持ち直しの動きがみられている」との判断を据え置き。年末年始以降、政府の観光支援事業「Go To トラベル」が一時停止となった影響などから、サービス消費は「持ち直しの動きは停滞している」と下方修正した。
 仙台の宿泊業者は「年末年始は常連客以外の7割がキャンセルになった。2月以降の予約状況も芳しくない」と回答した。
 一方、乗用車販売は新型車の効果で「持ち直し始めている」と上方修正。スーパーとドラッグストアは「増加」、百貨店とコンビニストアは「減少」で判断を据え置いた。
 設備投資は20年12月の企業短期経済観測調査(短観)を反映し、判断を据え置いた。公共投資と住宅投資は表現を修正したが、判断は維持。雇用・所得環境は「弱めの動き」で変わらなかった。
 仙台支店の担当者は「生産は引き続き増加基調だが、GoTo停止の影響が今後どうなるか見極める必要がある」と話す。

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