黒石リンゴ、ベトナム輸出へ準備着々 ふじの選果や箱詰め

ベトナムに向け出荷される黒石市産のリンゴ

 青森県黒石市のリンゴ出荷業丸益村上商店で12日、ベトナム・ホーチミンに輸出するリンゴの選果や箱詰め作業が行われた。同国はリンゴの輸出先として有望な市場と見込まれている。春節(旧正月)に合わせて富裕層向けに販売される。
 出荷するのは、昨年11月に市内の農園で収穫した主力品種「ふじ」2・4トン。センサー付きの選果機を通し、1玉ずつ色づきや大きさをチェック。川崎港まで陸送後、船便で運ばれる。
 丸益村上商店は2019年秋、タイ向けにリンゴを出荷。その報道を目にした都内の青果流通商社「船昌商事」が、市を介してベトナムへの輸出を持ち掛けた。
 黒石市の民間業者による同国への輸出は初の試み。他国に比べ検疫の条件が厳しく、輸出へのハードルは高い。村上勝美社長(40)は「新たな販路が拡大できた。青森の品質の良いリンゴを食べてもらい、来年以降は数を増やしていきたい」と期待する。
 青森県国際経済課によると、19年産リンゴ(19年9月~20年8月)の総輸出量のうち90%を台湾・香港が占め、ベトナムは1%ほど。ただ5年間で輸出量は10倍以上に増え、新たな市場として期待が高まっている。

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