唐桑の恵み、ぷりっぷり 気仙沼で児童がカキむき体験

カキむき作業を体験する児童

 宮城県気仙沼市唐桑小(児童95人)の6年生10人が17日、同市唐桑町の宿舞根(しゅくもうね)漁港でカキむき作業を体験し、古里の海の豊かさを肌で感じた。

 地元の養殖業者で学校支援員の畠山政也さん(36)の船に乗り、同校専用のいかだでカキの水揚げを見学した。

 カキは9月に約70度の湯が入った船上の釜に漬ける温湯処理をしている。湯に漬けることで付着物を死滅させ、カキの成長を促す。実際に殻を開けると、身がびっしり。児童はカキを手に取って重さを確かめた。

 陸に戻り、保護者や県漁協唐桑支所職員、漁師OBでつくる海友会会員らの助言を受けて丁寧にカキの身を取り出した。約3時間かけ400グラムの袋150個に詰めた。例年はかき汁を作って味わうが、新型コロナウイルス感染防止のため取りやめた。各家庭に持ち帰り調理する。

 同校の4~6年は総合学習でカキ養殖を学ぶ。4年時に稚貝が付いた貝殻をロープに挟み込む「種挟み」をして海中に投入したものを、2年後に水揚げしてカキむきをする。

 中村さくらさん(11)は「カキむきは初めてで難しかった。海がないと唐桑は唐桑ではなくなる。ごみ拾いなどをして豊かな海を守りたい」と話した。

 10人の中に地元で養殖業を営んでいる家庭はない。畠山さんは「新型コロナの影響で開催が危ぶまれたが、古里の海に触れる機会がつくれてよかった」と語った。

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