涌谷保育園パワハラ問題 保育士ら、法人に2600万円賠償請求 仙台地裁

パワハラ問題に揺れる宮城県涌谷町の涌谷保育園

 涌谷保育園(宮城県涌谷町)の元職員が、園を経営する社会福祉法人涌谷みぎわ会の理事長からパワーハラスメントを受けたとされる問題で、同園を退職した保育士ら12人が29日、パワハラで退職を余儀なくされ、精神的な苦痛を受けたとして、法人に計約2600万円の損害賠償を求める労働審判を仙台地裁に申し立てた。

 申し立てによると、理事長は園長に就任した2015年4月から20年3月にかけ、職員を大声で威嚇して問い詰めたり、特定の職員を無視したりしたとされる。一部の保育士が退職する意向を撤回したのを認めなかったともされ、パワハラにより適応障害と診断された職員もいたという。

 職員は19年12月に労働組合を結成。団体交渉で十分な説明がなかったことなどから、20年3月末に組合員が退職届を提出。理事長が園長を辞職することを条件に、一度は退職を撤回した。理事長はその後、園の施設管理者となり、同年11月、申立人を含む17人が退職した。

 元職員らは仙台市内で記者会見し、同園に40年以上勤めた元職員代表の女性(62)は「パワハラを司法に認めてもらい、最善の保育を受けられる場所になってほしい」などと訴えた。法人側は取材に応じていない。

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