風力発電の問題点問う 宮城・鳴子温泉の住民が考える会設立

 宮城県大崎市鳴子温泉の住民が29日夜、同市と栗原市にまたがる牧場跡地に建設計画が進む「六角牧場風力発電事業」に関する勉強会を開いた。問題を考える「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」を設立。今後の環境アセスメント手続きの中で事業者に意見書を提出し、行政にも住民合意を重視するように要望することを確認した。

 勉強会は鳴子温泉の鳴子教会であり、約20人が集まった。「説明会はあったが住民周知が不十分」「鳴子の観光への影響が心配だ」「利益は県外に流れ、地元のメリットはない」など、計画の進展を不安視する意見が出た。

 考える会の発起人の一人、小林休さん(55)は「風力発電自体には反対しないが、環境や自然を破壊しないで、住民に影響がない適切な場所にしてほしい。妥当な計画なのか意見書で問いたい」と話している。

 六角牧場風力発電は、市民風力発電(札幌市)などが事業目的会社「川渡風力発電」を設立し、大崎、栗原両市にまたがる東北大川渡フィールドセンターの牧場跡地に計画。高さ最大200メートルの風車を最大20基設置する。最大出力は7万キロワットで、2025年度末の運転開始を目指す。

 川渡風力は、環境影響評価手続きの第2段階に当たる「環境影響評価方法書」の縦覧を25日に終え、2月8日まで意見を受け付けている。

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