登米市民病院、研修医雇用へ 宮城県が基幹型病院に指定

指定証の交付を受ける熊谷市長(右)

 宮城県は10日、登米市立登米市民病院(登米市迫町)を、新人医師を独自に雇用し研修ができる「基幹型臨床研修病院」に指定した。6月から研修医を募集し、2022年4月の研修開始を目指す。

 同病院であった交付式で、伊藤哲也県保健福祉部長が、病院開設者の熊谷盛広市長に指定証を手渡した。熊谷市長は「地域医療を守るため病院スタッフが取り組んできたことが実を結び、非常にうれしい。病院改革の第一歩だ」と述べた。

 県内では18病院が「基幹型臨床研修病院」に指定されている。臨床研修(初期研修)は、医師免許を取得した医師に義務付けられる2年間の研修で、04年に制度が始まった。

 市民病院はこれまで基幹型病院から研修医派遣を受ける「協力型」病院だったため、研修医を雇用することができず、若手医師が勤務医として定着する機会を逃してきた。医師不足が慢性化し、市立3病院4診療所のうち18年度から診療所3カ所を休廃止している。

 市の病院事業会計は医師不足で医業収益が伸びず、本年度は約10億円の資金不足になった。年度末の累積赤字は171億円となる見通しで、若手医師の確保が課題だった。

 登米市民病院は指導医7人体制で協力病院と連携し、研修を行う方針。毎年3人の研修医雇用を目指す。松本宏院長は「登米は住民のニーズを捉えた総合診療医の実践に最適な地。地域医療教育のモデル地区になれるよう指導体制を整えたい」と話している。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る