高速バス乗り場混み合う 航空便は臨時便運航 東北新幹線運休

東京方面行きの高速バスに乗り込む大勢の乗客=15日午前9時25分ごろ、JR仙台駅東口

 宮城、福島両県で震度6強を記録した13日深夜の地震により、東北新幹線は10日前後にわたり区間運休することになった。首都圏と東北をつなぐため高速バス会社や航空各社が増便や臨時便で対応したが、急な予定変更を強いられた利用客も多かった。
 JR仙台駅東口の高速バスの乗り場は15日、東京方面へ向かう乗客で朝から混み合った。JRバス東北(仙台市)によると、昼間は3便から13便に増やして対応。朝の時点で予約は満席で、窓口に来ても席が取れず、困惑する客もいた。
 15日から仕事の予定だった埼玉県の男性会社員(22)は「自然災害だから仕方ないが、きょう帰れてほっとしている」とバスに乗り込んだ。東京都の男性会社員(60)は在来線の運転再開を知り、16日のバスの予約をキャンセルするために窓口を訪れた。「東日本大震災時は往来できるまで時間がかかったが、今回は短期間で移動可能になり助かる」と胸をなで下ろした。
 仙台市青葉区の宮交仙台高速バスセンターでは、東北各地へ向かう便にも列ができた。
 出張で八戸市に向かう山形市の会社員佐々木仁志さん(56)は「山形からバスを乗り継ぎ、盛岡から新幹線に乗る。昼ごろに着くはずだったが遅くなってしまった」と話した。秋田市の60代男性会社員は「新幹線の運休は電柱が倒れたからだと聞いた。震災後にしっかり補強してほしかった」と、不満を漏らした。
 空の便でも、日本航空と全日本空輸が羽田-仙台間で臨時便を各3往復運航。仙台空港(名取市、岩沼市)には新幹線から切り替えたビジネス客が訪れた。運営する仙台国際空港(名取市)によると、両社による同区間の臨時便運航は震災後の2011年4月以来という。
 仙台空港に到着した東京都の60代会社員男性は「迷ったが重要な仕事なので来た。時間がないためバスは避けた」と話した。仙台市青葉区の男子大学生(20)は「地震が怖かったので大学が始まるまで埼玉県の実家に帰省する。新幹線の復旧を待てなかった」と保安検査場に急いだ。

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