甘い「サボイ」地元で食べよう 加美のレストラン、農家支援へランチ提供

サボイキャベツを生かしたランチメニュー
色鮮やかなサボイキャベツ。生産に30年以上取り組む我孫子さん(左)ら

 宮城県加美町小野田のレストラン「ぶな林」は、町特産の高級食材「中新田サボイキャベツ」を活用したランチを始めた。新型コロナウイルス禍で主要な出荷先である関東圏の需要が減り、価格が低迷。地産地消で産地支援を目指す。生産者は「地元でもサボイのおいしさを知ってほしい」と期待する。

 ぶな林が提供しているのは、和風ロールキャベツランチ。サボイで合いびき肉を包み、だし汁であっさりとした味に仕上げた。町内産野菜のサラダやデザートなども加え、1300円。

 青木忠司料理長(56)は「普段は地元に出回らない食材で、お客さんにも好評だ」という。サボイの出荷が終わる今月末までの期間限定販売になる。

 サボイキャベツはフランス原産で縮れた葉が特徴。火を通すと上品な甘味が出る。町内では、中新田地区の生産者団体「中新田新園倶楽部(くらぶ)」の11農家が、計約1ヘクタールで作付けしている。

 東京には1991年から出荷。レストランやホテルの注文が多く、普通のキャベツの約4倍の値が付く。中新田の出荷量は全国一で、生産した9割は関東圏で消費される。

 新型コロナの感染拡大で1月、東京などに緊急事態宣言が再発令された後、東京への出荷は2週間止まった。その後、出荷は再開したが、今季の価格は例年の約6割にとどまる。

 新園倶楽部の我孫子武二会長(71)は「サボイは捨てるところがない野菜。煮込みにすると芯までおいしい」と、栽培を始めて30年以上の自慢の野菜を強くアピールする。

 ぶな林を運営する町振興公社は、レストラン近くの直売所「土産センター」でもサボイの販売を始めた。公社の阿部昌孝社長は「今後も地元産野菜を活用し、農家を支援したい」と語る。

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