宮城の活ガキ、シンガポールへ初輸出

宮城県第1号の輸出衛生証明書を手にする高田理事長(右)と片倉商店の片倉敏彦さん=宮城県名取市の仙台空港貨物棟

 東北の食品関連企業などでつくる地域商社「東北・食文化輸出推進事業協同組合」(宮城県名取市)は17日、宮城県産の殻付き活(かつ)ガキをシンガポールに向けて出荷した。県産活ガキの同国への輸出は初めて。17日は仙台空港(名取市、宮城県岩沼市)で通関手続きを受け、成田空港に陸送。18日夜の便で空輸する。

 出荷したのは、宮城県女川町の片倉商店が、県内で主流の垂下式で養殖した活ガキと、海面近くのバスケット内で養殖したシングルシード式活ガキの各10キロ。いずれも16日に水揚げし滅菌処理した。試験的な輸出として現地の卸業者を通じて飲食店などで提供し、本格的な取引につなげたい考え。

 シンガポールへの県産活ガキの輸出はこれまで認められていなかったが、県が輸出に関する同国の衛生管理プログラムの承認を受けて、1日に輸出衛生証明書交付申請の受け付けを開始。組合が生産者や県漁協など関係機関と連携して準備し、17日午前に証明書が交付された。

 今回の出荷分は垂下式が1個平均125グラム。シングルシード式は平均65グラムと小ぶりだが、より生存期間が長いという。高田慎司理事長(ヤマナカ社長)は「現地では欧米産のシングルシード式殻付き活ガキが多く流通しており、宮城から輸出できる機会を待っていた。2種類送り、現地の反応を見たい」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で仙台空港発着の国際線は運休中だが、明るい話題で東北を盛り上げようと仙台空港で通関手続きを受けた。

 県によると、活ガキ輸出でシンガポールの承認を受けたのは三重、大分に続き3県目。

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