<ワンちゃんとハッピーライフ>[17]身体言語(4)落ち着かせる動作/体の力抜き 感情伝えて

ここが一番落ち着くよ。僕の特等席だ!

 ワンちゃんには緊張をしている自分を落ち着かせたり、緊張している相手に緊張を解くように促したりするボディーランゲージがあります。

 それはあくびというしぐさです。眠い時にもあくびをしますが、眠い時は全身がリラックスしている状態です。ここで言うあくびの場合は、体に力が入っています。耳は後ろに伏せたり、垂れたりしています。あくびをしているときは目をつぶりあくびをしながら細かく震える場合もあります。

 あくびをする前は状況にもよりますが、相手を直視せず、目をショボショボしたり、細めにしたりして、相手に自分は攻撃しないよと伝えている場合があります。尻尾は垂れ下がっていて、不安が強い場合は左に傾いています。口は閉じている場合もありますが、緊張が高まっていてストレスを感じているときはハアハアと浅い呼吸をし、舌を出していることがあります。

 このような時は飼い主さんも体の力を抜いてリラックスします。ゆっくりと深呼吸をし、犬のボディーランゲージのあくびをまねてみることも良い方法です。犬自身も一生懸命自分の気持ちを落ち着かせようとしているので、優しく励ますように声を掛け、肩付近をゆっくりとなでてあげると良いでしょう。

 飼い主さんと心が同調すると、犬は落ち着きやすくなります。状況にもよりますが、暑くもないのに、ハアハアと浅い呼吸の回数が多かったり、スピードが速かったりする場合は、その場所から離れることや飼い主さんが状況を変えてあげることも良いと思いますが、そこまで強いストレス状態ではない場合は、状況を見守ることも大切だと思います。そのような状況を乗り越えることができる心を育てることは大切ですし、犬は乗り越えようとしている動作なので、優しく見守ってあげましょう。

 犬はほかの動物と比べて人との共感性が強く情動伝染もある動物だそうです。ですから飼い主さんが不安がっていると犬も同じように不安になりやすいですし、飼い主さんがポジティブな感情を表せば犬のその感情に同調しやすいのです。犬が不安のサインがあったなら、そのときはぜひ飼い主さんからポジティブな感情を伝えてあげることも良い方法だと思います。
(トリマー・石井あゆみ)

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仙台市在住の獣医師が、犬や猫をはじめ、ウサギなど小動物の飼い方を、生態や習性を踏まえて、詳しく分かりやすくアドバイスします。

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