塩釜市魚市場がEUハサップの認定取得 冷凍カツオとマグロ対象

EUハサップの認定を受けた塩釜市魚市場南棟の荷さばき場

 宮城県塩釜市は4日、市魚市場が欧州連合(EU)への水産物輸出に必要な食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」を満たした施設として農林水産省から認定されたと発表した。対象は一本釣りで漁獲された冷凍のカツオとマグロで、冷凍水産物と両魚種を対象とするEUハサップ認定の産地市場はともに国内初になるという。

 認定は2月19日付。市魚市場南棟の1階荷さばき場のうち、水揚げ岸壁からベルトコンベヤーと魚体選別機を設置した4分の1の区域(約2268平方メートル)が対象となる。他のエリアでは従来通り国内向け生鮮マグロなどを扱う。

 EUに水産物を輸出するには生産から加工、流通まで求められる基準を満たす必要がある。冷凍のカツオとマグロ類を扱う市船籍の漁船は7隻。市内では水産加工会社1社が昨年10月に冷凍カツオのたたきなどの加工工場としてEUハサップの認定を取得した。

 市魚市場の昨年の水揚げ高は76億4104万円で過去最低を更新した。市はEUハサップの認定取得による輸出拡大で全国の冷凍カツオ・マグロ漁船を誘致し、水揚げ増加を図る狙い。

 佐藤光樹市長は「安定した水揚げを確保するための仕組みづくりが必要だ。業界と意見交換し、塩釜の水産の在り方を模索していく」と話した。

 東日本大震災で被災した市魚市場は2017年、ハサップの認定取得を視野に高度な衛生管理に対応できる閉鎖型の荷さばき場を備えた施設として再建された。全国の産地市場では八戸市第3魚市場の荷さばき場が、生鮮のサバを対象にEUハサップの認定を受けている。

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