ドローンが物資お届け 仙台・作並の新川地区で実証実験

水や薬を積んだ荷物を空輸し、新川分校跡地に着陸するドローン

 学校跡地を飛行場に見立て、小型無人機ドローンが中山間地で物資を配送する実証実験が5日、仙台市青葉区作並、新川両地区であった。IT企業パーソルプロセス・テクノロジー(東京)が、市の官民連携窓口「クロス・センダイ・ラボ」の支援を得て実施した。

 約1・4キロ離れた作並小と同小新川分校の跡地を離着陸場とし、災害で道路が通行できなくなったとの想定で、ドローンによる物資の受け渡しを行った。

 使用した機体は高さ55センチ、プロペラの幅100センチ。重量5キログラム以内の物資輸送ができる。新川から作並へは非常食やマスク、作並から新川へは水1リットルと薬をそれぞれ片道7分で運搬した。

 新川では旧理科室に管制塔を設置。機体が目視できなくなっても地図画面に表示される位置情報と、ドローンが撮影するライブ映像を頼りに、風向きや機体の傾きのデータなどを参考にして遠隔操縦した。

 同社の城純子担当マネージャーは「災害時だけでなく、平常時も薬の受け取りなどにドローンを活用できる。実用化に向けた検証を重ねたい」と語った。

 5日はドローンで有害鳥獣の探索も実施した。動物の体温を感知する赤外線カメラで、新川地区の2平方キロの範囲を動画撮影。個体数や生息場所の把握に必要なデータを収集した。一連の実証実験を7日まで行い、旧新川分校の上空からの建物点検、立ち入りが危険な橋の点検に取り組む。

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