宮城産玄米食専用米「金のいぶき」を香港へ輸出 栗原のタカショク

香港に輸出する金のいぶきが入った箱をトラックに積み込むタカショクのスタッフ=8日、栗原市高清水(同社提供)

 宮城県栗原市の米穀販売・加工会社タカショクは8日、県産の玄米食専用米「金のいぶき」2トンを香港に向けて出荷した。輸出先は、香港でおむすび店チェーンを展開する百農社国際有限公司。香港人の健康志向に応える玄米おむすびとして、5月に店頭に並ぶ予定だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)仙台が同日発表した。

 横浜港から13日の船便で輸送し、18日に香港に到着予定。百農社は、日本人起業家の西田宗生董事長(社長)が2010年に設立し、日本産の米や食材を使ったおむすび専門店91店を運営する。玄米100%の商品の販売は初めてで、反応が良ければ通年で販売する。

 金のいぶきは宮城県古川農業試験場(大崎市)が開発。15年に品種登録され、16年に県の奨励品種に採用された。胚芽の大きさが通常の玄米の約3倍あり、栄養価が高く甘みが強いのが特徴。白米同様に炊飯でき、もちもち、ふっくらとした食感が味わえる。

 日本産米の調達先を広げたい百農社側の意向を受け、ジェトロ仙台を通じて宮城県輸出促進協議会がタカショクを紹介。西田氏らが金のいぶきを試食し、一般的な玄米と比べ食べやすく、栄養価が高いことから取引を決めた。

 タカショクは海外展示会に参加した際、台湾、米国に単発で輸出した実績はあるが、本格的な取引は始めてという。佐藤貴之社長は「新型コロナウイルスの影響で業務用米の需要が落ち込む中、希望の光となる取引だ」と喜ぶ。

 西田氏は「今まで食べた玄米の中で断トツにおいしい。初めて食べたときの感動を香港のお客さまにも届けたい」とコメントした。

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