あおもり藍にコロナウイルス増殖阻害効果 弘前大が発表、感染予防に効果的

あおもり藍のエキスを活用したマスクや除菌シートなどの衛生用品

 高い抗菌性で知られる青森県産の染料「あおもり藍」が、新型コロナウイルスと同じグループに属するヒトコロナウイルスの増殖を阻む効果を持つことが分かった。弘前大が12日、明らかにした。コロナ禍で、あおもり藍のエキスを含んだマスクや除菌スプレーが注目される中、感染予防の有効性が裏打ちされた。

 あおもり藍は「あおもり藍産業協同組合」(青森市)が無農薬で栽培。化学薬品を使わず抽出したエキスに、高い抗菌・消臭効果があるとされる。弘前大などの研究グループは昨年1月、あおもり藍にA型インフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果が確認されたと発表していた。

 昨年10月から続けていた実験では、ヒトコロナウイルスとあおもり藍のエキスを混ぜて感染させた細胞と、ウイルスだけを与えた細胞を14日間培養してウイルス量を比較。エキスを加えた細胞は、99%以上のウイルスを不活性化する効果が認められた。

 天然由来のあおもり藍は、アルコールや次亜塩素酸と比べ、肌荒れなどを防ぐ安全性の高さが売り。皮膚の弱い幼児や高齢者も安心して使えるメリットがあるという。

 中根明夫弘前大名誉教授(微生物学)は「研究結果が日常生活や医療現場で活用され、新型コロナの収束に少しでも役に立つことを願っている」と話した。

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