デスク日誌(4/11):対応力

 「体が反応した」。プロ野球東北楽天の浅村栄斗選手が3月、今季オープン戦初本塁打を放った打席について、そうコメントした。相手の投球に自然にバットが出る。日々の練習の中で磨かれた強打者としての対応力が、会心の一発を生んだのだと理解した。
 見出しやレイアウトを担当する整理部。2月13日深夜に発生した最大震度6強の地震は、非常時の部員の対応力が問われた。地震がトップニュースになり、限られた時間の中で、宮城県内向けの紙面は大幅な変更を余儀なくされた。
 「原稿の行数は?」「写真はある?」「地域震度図は間に合う?」「被害は?」-。余震が続く中、声が大きくなり、緊張は高まる。1面担当は整理部通算10年のベテラン。染み付いた感覚があるのだろう。作業用の端末はすぐに「宮城、福島 震度6強」の見出しが付いた緊迫感のある画面に変わった。
 新人の頃、先輩から「緊急事態に実力を発揮してこそプロの整理記者」と言われた。この日の1面は編集局の2月の紙面賞を受賞。日々の努力の積み重ねで培われた対応力が、会心の1ページを生んだのだろう。
(整理部次長 熊谷修)

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