鳴子温泉の風力発電計画「景観に配慮を」 宮城県環境評価技術審が答申

 大崎市鳴子温泉で計画中の六角牧場風力発電事業に関し、県環境影響評価技術審査会(会長・平野勝也東北大災害科学国際研究所准教授)は14日、県庁で会議を開き、環境影響評価方法書に関する答申をまとめた。県有数の観光地・鳴子温泉郷の広範囲から見える可能性が高いとして、景観に配慮した風車の配置と規模を調査し、環境影響の回避と低減を検討するよう求めた。

 答申を基に、村井嘉浩知事は5月27日までに経済産業相に意見を提出する。方法書は環境影響評価手続きの第2段階。経産相の勧告を踏まえ、事業者は実際の調査への準備書を作る。

 答申は景観面で事業者に、鳴子温泉郷の5地区で影響が大きいと思われる地点の予測を求めた。動画を制作し、どれだけ風車に目が奪われるかの評価も要請した。

 計画地にある鬼首カルデラについても周辺を含め調査を求めた。計画地がシジュウカラガンの渡りの主要ルート上にあるとして、地元の野鳥保護団体を含めた協議会をつくり、調査するよう提案した。

 六角牧場風力発電は市民風力発電(札幌市)などが事業目的会社「川渡風力発電」を設立し、大崎市と栗原市にまたがる東北大川渡フィールドセンター内に、高さ最大200メートルの風車を最大20基設置。最大出力7万キロワットで2025年度運転開始を目指す。

 会議に先立ち、大崎市の住民団体「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」など3団体は村井知事に、六角牧場風力発電の白紙撤回を求める意見書を経産相に出すことを求める要望書を提出した。

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