デスク日誌(4/17):読書のページ

 約30年前に東京の書店で「ART WORKS(アートワークス)」という風変わりな本を見つけた。
 全ページがオリジナルのアート作品で、毎月150部の限定販売。毎回、二十数人の作家が絵や版画、写真、詩などA4判の作品を各150点制作し、それらをそのままファイルして本にした。一冊一冊が本の形を借りた企画展で、世界に一冊しかない本だった。
 毎回、平和、贋作(がんさく)、宗教などテーマが設定されていた。私が買った本のテーマは「ジョン・レノン」。オノ・ヨーコさんや佐野元春さんらの作品がファイルされていた。確か8000円ほどで高かったが、迷わず買った。自分にとってはアートへの関心を深めるきっかけにもなった本で、宝として大事にしている。
 懐かしい本を思い出したのは、今月から日曜朝刊の読書のページを担当するようになったからだ。自分の思い出の一冊は何かと考えていて脳裏に浮かんだ。
 机の上は出版社から送られてくる新刊が山積みになり、通信社からも多くの原稿が配信される。その中から、皆さんの「宝の一冊」となるような本を探し出すことができればと思う。(生活文化部次長 跡部裕史)

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