デスク日誌(4/13):ペンの闘い

 現場記者の頃は取材ノートとカメラ、そしてボールペンが商売道具だった。内勤デスクとなった今は、前者の二つを携帯する機会はめっきり減った。それでもペンだけは手放せない。
 といっても使っているのは蛍光ペン。ピンク、オレンジ、青、黄、緑の各色をポケットに忍ばせている。物事を書き留めるのではなく、組み上がった紙面のチェックが主な用途だ。
 固有名詞や事実関係に間違いはないか。漢字などの表記が社内ルールに沿っているか。目を凝らし、印刷工程に入る前の紙面にペンを走らせる。一行一行、一つの記事で最低3回線を引く。修正が入るなどするたびに紙面を新たにコピーして繰り返す。作業は場合によっては4、5回に及ぶ。
 校正支援ソフトを活用し、記事はパソコン上で一通り確認している。それでも印刷後に不備に気付くケースは多い。紙面を蛍光色に染めないと、どうにも仕事が終わった気がしない。
 同業者とのせめぎ合いの中で事実を記録する。より正確な記事を届けるために紙面と向き合う。記者とデスク。道具の種類と立場は変わっても、ペンの闘いは続いている。(報道部次長 斎藤秀之)

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