13日開幕、春季高校野球 宮城大会 高橋昌江さんが展望

 2年ぶりに春の熱戦にプレーボールがかかります。13日に開幕する第68回春季東北地区高校野球宮城大会。新型コロナウイルスの影響で昨秋と同じように地区予選が中止され、63チームによる全県一斉のトーナメント方式で行われます。

1回戦屈指の注目カード 柴田vs仙台商

 4月23日、松島町文化観光交流館であった組み合わせ抽選会を取材しました。今春の全国選抜大会に出場した柴田の対戦相手が仙台商に決まった瞬間、会場の空気が変わったと感じました。

 柴田は力強いスイングをする打線が特長です。選抜大会は1回戦で延長戦の末、京都国際に敗れましたが、計14安打を放ちました。俊足の1番・我妻秀飛(3年)、甲子園で2打点を挙げた2年生4番・菅野結生、打撃センスの良さが光る沼田大輔(3年)ら好打者が並びます。

 対する仙台商のエース右腕・斎賢矢(3年)は強気の投球が持ち味。2年前の秋には19年ぶりの東北大会進出の立役者となりました。球威を増した直球と変化球を使い、強力な柴田打線にどう立ち向かうのか。1回戦屈指の注目カードです。

層の厚い仙台育英、東北は投手陣安定

 選抜大会で8強入りした仙台育英は、球速を伸ばし続けるエース右腕・伊藤樹(3年)、打線の中心を担う吉野蓮(3年)ら層の厚さを誇ります。新入生を含む全選手を4チームに分け、部内でリーグ戦を実施。厳しい競争によってチーム力の底上げを図っています。

 各シード校では、昨秋準優勝の東北の投手陣が安定しています。それだけに好投手と対戦した際の打線の援護がポイントになりそうです。古川学園は、昨秋4強入りの原動力となった2年生右腕・三浦龍政の投げっぷりに注目です。東陵は、長峰颯太(3年)が投打の柱となっています。

 昨夏4強、昨秋8強と好成績を残した仙台一は話題性もあります。東日本大震災の翌2012年、石巻工の主将として選抜大会開会式で選手宣誓した阿部翔人さんが今年、副部長に就任。昨年からは元東北楽天の強打者枡田慎太郎さんがコーチとして指導に当たっています。伝統ある進学校が充実の指導体制を敷き、躍進を期しています。

 3月18日に県独自の緊急事態宣言が出されてから、ほとんどの学校で練習試合ができていません。三つの連合チームにとっては合同練習もままならず、ぶっつけ本番になります。

 それでも、思うような活動ができない分、試合ができる喜びの声が聞こえてきます。勝利を目指し、目の前の一戦を存分に楽しんでもらいたいと思います。

[高橋昌江(たかはし・まさえ)さん]1987年栗原市生まれ。中学から大学までソフトボール部に所属。東北福祉大を卒業後、09年からフリーライターとして活動し、東北地方のアマチュア野球を中心に取材している。専門誌や「河北スポーツマガジン スタンダード宮城」などに寄稿。仙台市在住。

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