きらやか銀、粟野頭取が辞意 赤字で引責、後任に川越常務

退任を表明した粟野頭取=14日午後3時5分ごろ、山形市のきらやか銀本店
川越浩司氏

 じもとホールディングス(HD、仙台市)傘下のきらやか銀行(山形市)は14日、粟野学頭取(65)が6月24日の株主総会で退任し、代表権のない会長に退くと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響などによる大幅な損失で、2021年3月期決算が12期ぶりの最終赤字に転落した責任を取る。後任には川越浩司常務(57)が就く。

 粟野氏は同行本店で開いた決算発表の記者会見で「赤字による減配を株主にご理解いただくとともに、じもとHDの連結決算も赤字になった責任を明確にした方がいいと考えた」と辞任の理由を述べた。仙台銀行との持ち株会社のじもとHD社長も退任。後任頭取の川越氏がHD会長に就く。

 きらやか銀は21年3月期決算で、経常損失43億6400万円、純損失48億5500万円とそれぞれ赤字に転落。新型コロナによる株式市場の下落を見越した有価証券の入れ替えに伴う資産運用の損失計上に加え、一部で予防的な引当金を計上したことで与信関係費用が32億4200万円と前期の11億2400万円を大幅に上回ったのが響いた。

 粟野氏は山形しあわせ銀行の経営企画部長、専務などを経て殖産銀行(山形市)と合併後の2008年、きらやか銀頭取に就任。じもとHDでは12年10月の発足から社長を務めた。

川越 浩司氏(かわごえ・こうじ)拓殖大卒。87年山形相互銀行入行。きらやか銀行常務執行役員経理部長、取締役総合企画部長兼経営戦略部長などを経て、19年6月から常務。57歳。寒河江市出身。

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