「予約不要」「バス送迎」「医師巡回」 三つの工夫で円滑接種

医療従事者は座って待機している高齢者を回って接種した

 宮城県山元町は26日、75歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めた。地区ごとに日時を指定する予約不要の方式を採用し、送迎バスも用意。会場では高齢者が間仕切りのあるブースに待機し、医療従事者側が移動して接種する方式にした。三つの工夫で住民の負担軽減と効率化を図り、7月末までに65歳以上の接種完了を目指す。

 町は接種を希望するかどうか高齢者にはがきで確認。1日の接種者が150~180人になるように町内25地区を組み合わせ、日時を指定した。24日現在、65歳以上の86・9%に当たる4453人が希望している。

 送迎バスは高齢化率4割の町が移動手段のない住民らに配慮し、用意した。各地区に複数の乗降場所を設け、会場のつばめの杜ひだまりホールとつなぐ。

 会場内には50個の間仕切りを設置。高齢者はいすに座り、医師や看護師らが巡回して問診や接種を行った。

 初日は3地区145人と、余剰分を使って引率を担った地区役員ら5人が接種。ともに八手庭地区の斎藤タカ子さん(86)は「座っているだけで、お医者さんが回ってきたので楽だった」と語り、清野恵子さん(79)は「運転免許証は返上したので、バスがあってありがたい」と話した。

 町保健福祉課の伊藤和重課長は「予約の電話に時間をかけなくて済むように地区ごとに指定した。バスを用意したり、医療従事者側が移動したりして高齢者が負担なく受けられるように知恵を絞った」と話した。

送迎バスで集団接種会場に到着した高齢者
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