つなぐ(5完)文化/「命を守る」問い続ける
ぞっとするような字面。その2文字は強烈な印象で心に訴え掛けてくる。
東北大災害科学国際研究所長の今村文彦教授(59)が津波被害を独特の表現で記した史料の存在を知ったのは、東日本大震災から10年近くたった頃だった。
「血波(ちなみ)」
1774年に仙台藩が編さんした「風土記御用書出」(宮城県史収録)…
ぞっとするような字面。その2文字は強烈な印象で心に訴え掛けてくる。
東北大災害科学国際研究所長の今村文彦教授(59)が津波被害を独特の表現で記した史料の存在を知ったのは、東日本大震災から10年近くたった頃だった。
「血波(ちなみ)」
1774年に仙台藩が編さんした「風土記御用書出」(宮城県史収録)…