「仙台いも工房」1周年 被災地のサツマイモで商品開発目指す

 東日本大震災で被災した仙台市若林区の農業再生に取り組む学生らのボランティア団体「ReRoots(リルーツ)」が運営するスイートポテト専門店「仙台いも工房りるぽて」(若林区沖野3丁目)が13日、オープン1周年を迎えた。支えてくれる地域の人々に恩返ししようと12、13日、感謝祭を開催した。

 スイートポテトをふんだんに使った期間限定商品「スイートポテトたっぷりん」(320円)の販売や、スイートポテト全品50円引きセールを行った。太白区の小学5年田中幸一君(10)は12日、母と祖母と一緒に初めて訪れた。「時々お母さんが買ってくるのを楽しみにしていた。とてもおいしい」と話した。

 開店のきっかけは、リルーツが2013年から展開する農村ツーリズム「おいもプロジェクト」。サツマイモの苗植えから収穫まで行う農業体験などを企画する中で、農家から「販売まで手掛けてこそ農業」と背中を押された。

 サツマイモの商品化を模索していた18年には、閉店するスイートポテト専門店から「リルーツになら全て教える。店をやってみないか」との申し出を受け、学生らが技術とレシピを継承。新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れながら昨年6月、開店にこぎ着けた。

 コロナ下の外出自粛傾向で、思うように客足は伸びない。店舗マネジャーの笹嶋希さん(30)は「経営は厳しいが、地域の人々が活動に共感して訪れてくれる。多くの人を巻き込んで地域おこしに向かっていきたい」と意気込む。

 今後は年間を通じて被災地産のサツマイモを仕入れ、新商品開発にも力を入れていきたいという。

 営業時間は午前10時~午後7時(完売次第閉店)。水、木曜定休。連絡先は022(355)8225。

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