「夏至の夕日」縄文ロマンに浸る 大湯環状列石で観賞イベント

日没時には中学生が歌声を披露し、市民らが見守った

 世界文化遺産登録を勧告された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つ、大湯環状列石(秋田県鹿角市)で21日、夏至の夕日を見るイベントがあった。二つの環状列石の中心にある石とそれぞれの日時計状組石を結ぶ4点の直線は夏至の日没位置と重なる。参加者は遺跡が示す方向へ沈む夕日を真剣な表情で見つめていた。

 遺跡は縄文時代後期とみられ、野中堂環状列石(直径約40メートル)、万座環状列石(約50メートル)からなる。それぞれの中心から北西に日時計状組石が配されている。

 イベントには市民ら約100人が参加。太陽が傾き始めた午後6時20分ごろ、鹿角市十和田中の生徒らが万座環状列石と太陽を背に合唱を披露。参加者は遺跡の指し示す位置と夕日の位置が合っているかを確かめていた。

 9年前からイベントを主催する「大湯ストーンサークルで夕日を見る会」の和井内貞光代表世話人は「縄文時代の人が見た太陽を現代の私たちが見ていることにロマンを感じる。世界遺産登録の勧告を受け地元の盛り上がりも高めていきたい」と話した。

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