路線価、宮城の上昇率1.4%で全国3位 東北全体では0.1%プラス

65年連続で東北6県の最高路線価となった旧さくら野百貨店前の青葉通=仙台市青葉区

 仙台国税局は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2021年分の路線価を発表した。東北6県の標準宅地約2万2000地点の対前年の平均変動率は0・1%プラスとなり6年連続で上昇。新型コロナウイルスの影響で全国の平均変動率がマイナス0・5%と減少基調に転じる中、宮城は1・4%のプラスで4年連続の全国3位となり、東北全体を引き上げた。

 県別の変動率は宮城が9年連続で上昇。前年に10年以降で初めて上昇に転じた山形は0・0%と変動なしだった。前年まで7年連続で上昇していた福島は0・1%のマイナスと下落に転じた。岩手は0・4%、青森と秋田は0・9%のマイナスで、いずれも12年連続で下落した。

 6県の税務署別最高路線価額の上位10地点は表の通り。仙台市の3地点が上昇し、盛岡市、福島市、青森市の3地点は下落。郡山市、山形市、いわき市、秋田市の4地点は変動なしだった。

 トップは1957年から65年連続で仙台市青葉区の旧さくら野百貨店前の「青葉通」。対前年変動率が3・8%と上昇幅は5・9ポイント縮小したが、都道府県庁所在地の最高路線価の対前年変動率で1位だった。0・0%で変動なしだった秋田市の「秋田駅前通り」、山形市の「山形駅前通り」は9位だった。

 仙台市太白区の「あすと長町大通」は、仙台南税務署管内の最高路線価所在地としては現在の算定基準になった92年以降で初めて東北の税務署別で3位に入り、郡山市の「郡山駅前通り」に並んだ。

 6県の主要商業地(12地点)で上昇は青葉通のみ。5地点が下落、6地点は変動がなかった。主要工業地(6地点)は仙台市若林区卸町東4丁目が9・4%上昇。郡山市富久山町久保田が4・8%下がり、4地点は変動なしだった。

[路線価]道路に面した土地1平方メートル当たりの1月1日時点の評価額。相続税や贈与税の税額を算定する基準になる。今年の対象は全国約32万5000地点(標準宅地)。国土交通省が3月に発表する公示地価の約2万6000地点より多い。公示地価や売買実例、不動産鑑定士らの評価などを基に算定し、同一地点では公示地価の8割程度の水準となる。国税庁のホームページで閲覧できる。

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