白いラベンダーは「優しい香り」 突然変異種で香料開発へ

花の見頃を迎えた秋田県美郷町のオリジナルラベンダー「美郷雪華」
美郷雪華が咲くラベンダー畑で連携協定を結んだ松田町長(左)と小川社長

 秋田県美郷町が品種登録した白いラベンダー「美郷雪華(せっか)」を使って、東京の香料メーカー「小川香料」が新製品の開発を進めている。町と連携協定を結び、来年5月には町内の農場で栽培を始める。同社は「美郷雪華を日本中、海外に発信する」と意気込む。

 2005年に町ラベンダー園で突然変異の白い花の株が見つかり、13年に美郷雪華の名称で品種登録された。町は美郷雪華から採取した酵母で地酒や菓子などの商品化を支援している。

 同社は白いラベンダーという独自性に着目。町に打診して、20年9月に美郷雪華を使った香料の試験的な開発を始めた。6月23日には小川裕社長が町ラベンダー園を訪れ、松田知己町長と連携協定書に署名した。

 小川社長は「美郷雪華は優しい香りがする。素晴らしい製品を提案できると思う」と強調し、松田町長は「香料はさまざまな商品に使われる。町と美郷雪華の存在感が商品とともに広まってほしい」と期待した。

 同社は連携協定に基づいて町から農地を借り、来年5月から500株を栽培する。香りの抽出や調合が順調に進めば、香水や日用品、食品を主な用途とする香料を売り出す計画。町内農家への栽培委託も想定する。

 小川香料は1893年の創業。香料専門の企業として国内で最も長い歴史があるという。

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