東京五輪のカヌー・スプリント女子カヤック200メートルで、小野祐佳(31)=秋田県スポーツ協会=が2日の予選に挑む。大学卒業後に競技を引退し、約3年半のブランクを経て臨む大舞台。「スポーツができることは恵まれている」。感謝の思いを胸にスタートラインに立つ。
筑波大を卒業した2013年、古里の秋田県庁に就職してパドルを置いた。県立高で事務をしていたが、かつて日本代表として世界戦も経験したトップ級の実績を買われ、代表コーチから打診を受けて16年秋に復帰した。
「1カ月のお給料だけでは到底、海外遠征には出られない」。社会人となり、学生時代にはあまり感じていなかったお金のありがたみを知る。競技に打ち込める環境が特別なことだと再認識した。仕事との両立も困難が伴ったが、時間に追われる日々の中で体力だけは落とさないよう、ウエートトレーニングに励んだ。
五輪は競技を支えてくれた人たちへの恩返しの場になる。6月に山形県であった強化合宿の宿泊場所に、九州からの差し入れが相次いだ。練習拠点にしていた鹿児島県伊佐市や熊本県人吉市の人たちからだ。
昨夏の九州豪雨で大きな被害が出た地域。現地では自分の家財を提供し、被災した家屋の片付けなどボランティア活動に励んだ。「私の最大の武器は人に恵まれていること。これだけは自慢できる」。そう思うからこそ、大舞台で頑張る姿を届けたい。
災害、新型コロナウイルスによる大会の1年延期。復帰後の5年はさまざまなことがあった。「命や健康が第一。スポーツは二の次という思いは忘れずに持ち続けないといけない」。競技を離れたからこそ感じられたこともあった。
謙虚な気持ちを抱きつつ、アスリートの本質も忘れない。「いいレースをするイメージはできている」。今は目の前の勝負だけに集中している。
(剣持雄治)
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