宮城の五輪ボランティア、にじむ充実感 東北での全日程終了

スタジアムのコンコースで観客の案内をするボランティア=31日午後4時ごろ、宮城スタジアム(鹿野智裕撮影)

 東北での東京五輪競技の全日程が31日に終了した。宮城スタジアム(宮城県利府町)での最後の試合となった同日のサッカー男子準々決勝スペイン-コートジボワール戦。茨城、静岡とともに全国3県だけとなった有観客会場の運営に携わり、熱戦を支えた大会ボランティアら関係者は、充実感をにじませた。

 この日の観客は5500人。スタンド入り口近くで、大会ボランティアで介護従事者の今田絵理子さん(47)=富谷市=は訪れる観客に声を掛け、チケットの確認をしたり、手指の消毒を促したりした。

 新型コロナウイルスの感染急拡大に不安もあった。「参加することに迷いはあったが、やりたい気持ちが上回った。貴重な自国開催で、いい経験ができた」と語った。

 宮スタでの10試合の運営に大きな混乱はなかった。

 仙台市太白区のパート鈴木美智子さん(52)は「観客の理解もあって円滑に進んだ」と話す。接触や密接を避けるなど細心の注意を払いながら、今田さんと同じ業務に汗を流した。「後で振り返った時、有観客にして良かったと言えたらいい」と願った。

 宮城県サッカー協会は、宮スタや市内の練習会場で各国代表を受け入れた。ベンチの設置などピッチ内の準備に追われた。事務局長の庄司大志さん(40)は「地元をはじめ協力してくれた人たちへの感謝でいっぱい。宮スタ開催のおかげでサッカーを見てもらうきっかけはつくれたので、今後はプレーする機会を増やすことにつなげたい」と話した。

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