河北抄(8/13):産直施設やスーパーの果物売り場では夏にな…

 産直施設やスーパーの果物売り場では夏になると、注意書きが張られる。「モモに手を触れないでください」。産毛をまとった優しい皮に指の跡が付いたら、そこから傷んで売り物にならなくなるからだ。「モモのお尻はデリケートなので触らないで-。モモのお願いです」などとやんわり呼び掛ける店もある。

 「タッチ禁止」は果肉の軟らかい果物限定ではないようだ。ある産直施設の売り場に「スイカをたたかないでください」の張り紙。

 スイカの目利きはなかなか難しい。半分に割ってみたら、中は空洞になっていたり、皮が分厚かったり。失敗しないため、手でたたいてみるといいと教わったものだ。熟したのは「ボンボン」、未熟なのは「ポンポン」「パンパン」、熟れすぎは「ドンドン」。

 硬い皮をトントンして中身をうかがう。これで商品価値が下がるとは思えないが、アルコール消毒しても、多くの手が触れることを嫌がる人がいるのだろう。スイカとも「安全な距離」。品定めがますます難しくなった。

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