(46)教室は波の明るさ鰯雲/今井 聖(1950年~)
波が放つ光は、ちらちらと移ろいゆくものです。ある部分は少し陰り、ある部分は透き通り、漂うようにその濃淡を変えていきます。無機質な教室の中の明るさは、そのように部分部分で変わるわけではありません。しか…
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- ・(43)露まみれ鎖の切れしふらここも/中嶋 鬼谷(1939年~)
- ・(42)ちんぽこに西瓜の雫たらして子の機嫌よし/大橋 裸木(1890~1933年)
- ・(41)人間魚雷冷房の展示室/岸本 葉子(1961年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。