(60)秋の夜や身のおとろへに寝後れる/市原 多代女(1776~1865年)
作者は江戸後期の須賀川の俳人。夫に死別後、家の問屋を切り盛りして子を育て、白石の乙二に師事、天保年間の俳諧番付では前頭筆頭。江戸期の女性の俳人は尼さんになってみ仏を頼んだ作者が多いからか、句にもどこ…
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