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【特集】やっぱり酒が好きvol.4 注目!! 期待の酒米「吟のいろは」

吟のいろはの玄米。大粒で、コメの中心の白く見える部分(心白)が大きいため、こうじ造りに適している(宮城県古川農業試験場提供)
吟のいろはで醸造した酒。左から墨廼江 SAWAGUCHI55(1800㎖2970円)と萩の鶴(720㎖1650円)

 「吟のいろは」は、昨年宮城県でデビューした新しい酒造好適米(酒米)。県産酒米の誕生は1997年の「蔵の華」以来で、関係者待望の新品種だ。

 県古川農業試験場が開発を始めたのは、今から14年前の2007年。東北189号(げんきまる)と出羽の里を両親に交配し、選抜と試験醸造を重ね、本格的な栽培が始まった。

 蔵の華で造った酒がすっきりと淡麗なのに対し、吟のいろはは柔らかでふっくらした酒質になりやすい。酒販店は「吟のいろはを指名して酒を選ぶお客さまも増えてきた。宮城の2大酒米をアピールしていきたい」と意気込む。

 現在は品切れの銘柄が多いが、新酒の時期に各蔵元から発売するので飲み比べてみよう。

Written by 佐藤 陽子 Photo by 鈴木 信敏(表紙)

(河北ウイークリーせんだい2021年9月30日号掲載)

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