宮城の各選管「正直いっぱい いっぱい」 同日選決定で大わらわ

 任期満了に伴う知事選(14日告示)と衆院選(19日公示)の投開票が同じ31日に決まり、宮城県内の市町村選管が7日、慌ただしく準備を進めた。衆院選が当初想定の11月から前倒しされ、知事選は告示までわずか1週間。各選管は「とにかく時間がない」と焦燥感を強めつつ、正確な選挙事務に向け心を砕く。

開票所確保していたが

 「正直いっぱいいっぱいだが、県選管が決めた通りに執行するしかない」

 石巻市選管は、11月の投開票を見込んで業者に発注済みだった投票所入場券の日付の修正作業などに追われる。これまでは告示日や公示日の前に有権者の手元に届けていたが、今回は知事選告示日には間に合わない見通し。

 開票所となる予定の市河北総合センターを9月下旬~11月下旬の全ての土日に予約していたといい、市選管の担当者は「利用者には迷惑を掛けた」と語る。

 南三陸町は任期満了に伴う町長選と町議選(19日告示、24日投開票)に続き、2週連続の選挙となる。「選挙ポスターの掲示板が一時的に4枚並ぶ」と町選管。97カ所の設置に向けて発注を急ぐ。

多賀城はトリプル選

 トリプル選挙への対応が迫られるのが多賀城市選管。知事選と衆院選の大型2選挙に、22日告示の県議選多賀城・七ケ浜選挙区(定数2、欠員1)の補欠選挙が加わる。投票箱は衆院選の小選挙区と比例代表、最高裁裁判官国民審査、知事選、県議補選の五つに上り、「ありえないミスが起きかねない」(市選管)と投票用紙の二重交付などを警戒する。

 県選管は6日、知事選と衆院選を同日選にすると決定。「選挙人の利便性と新型コロナウイルス感染拡大防止」を理由に挙げた。

 ただ、ある自治体の選管幹部は投票所が有権者や職員らで「密」になるリスクを懸念。「同日選は投票が一度で済む利点があるが、できれば避けたかった。動線やレイアウトを工夫し、混む時間帯を避けるよう呼び掛けていく」と複雑な胸の内を語る。

 県内最多の有権者を抱える仙台市選管は「準備期間は短いが、同日選で良かった」と明かす。知事選が衆院選より遅い11月にずれ込んだ場合、衆院選の投開票日にも知事選の期日前投票所を開ける必要があり、人員確保が難しくなる見通しだったという。

 同市選管を巡り、2014年衆院選では票の水増しが発覚。同日選となった17年の衆院選と知事選では開票結果の確定が大幅に遅れた。担当者は「ミスの原因を検証し、マニュアルの見直しや研修を重ねている」と再発防止徹底を強調するが、複数の政党関係者は「準備期間が短い今回は大丈夫か」と不安視する。

仙台市内に設置された知事選のポスター掲示板。選挙準備が急ピッチで進む=7日、青葉区
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