宮城知事選 立候補者はこんな人 村井嘉浩さん(61)

 宮城県知事選(31日投開票)は前回と同様、衆院選(19日公示)と同日選となり、立候補した共に無所属の新人と現職の2氏が各地で支持集めに奔走している。2人に出馬の経緯や県政運営にかける決意、これまでの歩みなどを聞いた。(写真撮影時のみマスクを外しました)

ポスト復興、次の使命

 東日本大震災の発生から丸10年となる2020年度で県震災復興計画が終了し、4期目出馬時に掲げた「計画完遂を最後まで見届ける」との大義は果たした。だが「まだやるべきことが残されている」と8月、5期目への挑戦を表明した。

 自身に課したのはポスト復興と新型コロナウイルス対策。被災者の心のケア、未曽有の感染症対応という終わりが見えない難題に「これまでの取り組みの着実な実行が必要。途切れさせてはならない」と継続の重要性を訴える。

 4期目は、上下水道と工業用水の20年間の運営権を民間に一括売却する「みやぎ型管理運営方式」、公約集にも入れた仙台医療圏4病院の再編など、反発も浴びる施策を次々と打ち出した。旺盛な改革心の根源にあるのは急速に進行する人口減少への焦り。「批判を恐れて何もできないでは知事失格」と言い切る。

 指揮力と突破力は天賦の才と見られがちだが「そもそも自分に自信がない人間」。陸上自衛官を辞して入門した松下政経塾の創設者で「政治の師」と仰ぐ松下幸之助の教え「対立しつつ調和する」を心に刻む。「全て調和のための対立と思えば、意味がある」

 大阪府出身。宮城に地縁、血縁はないが、ヘリコプターパイロットとして県土を上空から眺めて東北の潜在力を直感し、骨をうずめる決意をした。1期目就任直後の過大なストレス、「天命」と腹をくくった震災対応も「最後は公を思い、乗り切る。寝て、食べていれば何とかなる」と語る。

 息抜きはもっぱら妻一美さん(56)との会話。「うちは仲がいい。若い時の女房に似ている女優の画像を娘に送り、『何のろけてんの』と突っ込まれている」と笑う。10年近くになるルームランナーでの体力維持は、プランのアイデアを育む時間でもある。

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