選挙の投票用紙、なぜ鉛筆で記入?

ツルツルとした投票用紙は折り曲げてもすぐに開く(写真はイメージです)

 普通、大切な書類を書く時は消えないペンなどと注意書きされています。なのに、選挙は鉛筆なのが不思議でなりません。鉛筆で書いたら消されてしまいますよね。消えないペンで書くべきではないですか?(50代女性・自営業)

判別のしやすさから鉛筆 不正の心配なし

 「読者とともに 特別報道室」です。10月31日には衆院選と宮城県知事選の投開票が行われます。なぜ鉛筆なのか気になりますね。

 仙台市青葉区選挙管理委員会事務局に問い合わせてみました。

 「備え付けの鉛筆を必ず使わなければいけないわけではありません。持参した筆記用具を使うこともできます。ただし、投票用紙は折れ曲がりにくいよう、原料にプラスチックが含まれているため、ペンを使うとインクがにじんで判別しにくくなったり、他の人の投票用紙を汚してしまったりする恐れがあります。鉛筆やシャープペンの利用をお勧めします。判別できずに無効票となるリスクを考えたら、水性ペンや消えるペンは使わない方がいいでしょう。乾きにくい筆ペンなども避けてください」

 「文字を消されて書き直されることを心配しているのであれば、問題ありません。投票所で従事する職員らは、消しゴムなどの持ち込みを禁止しています。開票作業も一般に公開し、衆人環視で行われ、不正ができる環境ではありません。ペンで書いても二重線を引いて書き直せば有効票となります。鉛筆でもペンでもリスクは変わりません」

 「これまでは記載台に鉛筆を用意していましたが、8月の仙台市長選からは、新型コロナウイルス対策で、クリップペンシル(プラスチックの軸の先に鉛筆の芯が付いたもの)を各自が取る方式にし、使い回さないようにしました。安心して投票に足を運んでいただければと思います」

「読者とともに 特別報道室」は皆さんの情報提供に基づいて取材し、記事にするオンデマンド調査報道です。日々の疑問や生活の困りごと、行政、企業の不正など皆さんの「おかしい」や「どうして」を教えてください。地域に根差した取材力と取材網を生かし、答えを探します。なお、取材源の秘匿は厳守します。

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