「野党統一候補」浸透なるか 宮城6区 内藤陣営、小野寺氏に挑む

 衆院選宮城6区で共産党新人内藤隆司氏(63)の陣営が「野党統一候補」としてのアピールに躍起となっている。立憲民主党は公示前まで「競合区」と位置付けて独自候補の擁立を模索した経緯があり、野党がどこまで協力して自民党前職の小野寺五典氏(61)に迫れるかが焦点となる。

「野党統一候補の勝利を」と訴える熊谷氏(左)。内藤氏(中央)の第一声に駆け付けた=19日、大崎市

幅広い支持獲得へ懸命、一部で温度差も

 「社会的に弱い立場の人に光を当ててくれる。それが内藤さんだ」。19日、大崎市古川であった内藤氏の第一声。県議会の社民フォーラム県議団に所属する熊谷義彦氏は応援演説で「全面支援」を約束した。

 所属していた社民党県連が昨年解散し、立民に入党した熊谷氏。取材に対し「憲法を改悪させないという一点で野党は意思統一できる」と強調する。

 6区では小野寺氏が1997年の補欠選挙で初当選以来、計7回の選挙で徐々に得票率を伸ばして他候補を圧倒してきた歴史がある。前回2017年には共産公認候補との対決で全国トップの得票率を収めた。

 巻き返しを誓う共産としては、同区で初めて成立した野党共闘に期待したいところ。自民に対抗する勢力を結集し、幅広い支持を得ようと懸命だ。

 ただ、立民側には議員や組織によって温度差が残る。第一声では2年前に共産の支援も受けて初当選した石垣のり子参院議員(宮城選挙区)が激励メッセージを寄せたが、地元県議の佐藤仁一氏(大崎選挙区)は姿を見せなかった。

 背景には19年10月の県議選の「しこり」がある。現職だった内藤氏は、立民公認で初出馬した佐藤氏に議席を奪われた形になった。内藤陣営幹部は「佐藤氏にも来てもらいたかったが、過去の経緯から『いずい』(しっくりこない)となった」と一定の理解を示す。

 社民県連に代わり結成された政治団体「社民フォーラム宮城」は今月、6区について「内藤候補を理解し、独自の立場で支援」と微妙な表現にとどめた。

 熊谷氏は「温度差があるのは現段階で仕方がない。連合政権を樹立するため時間をかけて話し合えばいい」と前向きだ。

 一方、小野寺氏の選対本部を担う自民県議は「政策が異なる野党が共闘して得票につながるのか。有権者にも疑問があるのでは」と冷めた見方をする。

【宮城6区立候補者】
小野寺五典 61歳☆自(岸)前⑦(公推)
内藤 隆司 63歳 共新 

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