桜井氏が自民候補を応援 参院選に向け野党を批判

 2016年の参院選で、旧民進党公認で4選を果たし、昨年5月に自民党会派入りした無所属の桜井充参院議員(宮城選挙区)が25日、宮城1区の自民前議員の応援に駆け付けた。来夏の参院選を見据え、野党を批判し、自民に寄り添う姿勢をアピール。入党を見据えた変わり身の早さに、与野党関係者は冷めた視線を送った。

自民前議員の応援演説をする桜井氏=25日午後、仙台市太白区

 大型スーパー前など仙台市太白区の3カ所でマイクを握った桜井氏は、東日本大震災からの復興を巡って古巣の旧民主党政権を批判。「(12年に)自公政権に交代し、復興が加速した」と強調し、東京電力福島第1原発事故では「(旧民主党政権の)対応が悪かったため、今も古里に帰れない人が福島にたくさんいる」と訴えた。

 新型コロナウイルスの感染「第5波」が、ワクチン接種の進展などで収束に向かっている現状にも触れ、「(前首相の)菅(義偉)さんは十分な対応をした」と持ち上げた。

 改選数が2から1になった16年参院選で、桜井氏は共産、社民両党などの推薦を受け、野党共闘の統一候補として自民現職を破った。民進分裂後は旧国民民主党に籍を置き、19年9月に離党した。

 今回の衆院選では宮城1、2区の自民前議員の第一声を聴衆として見守った。太白区での応援演説は自民市議の依頼という。

 桜井氏は「与党の候補を陰で応援している」と明言。自民支持を呼び掛ける1万枚のチラシを準備し、既に県内全域の支援者に配り終わったと明かした。

 来夏の参院選については「戦わせてもらう予定だが、どういう位置になるかは流動的だ」と述べるにとどめた。

 16年の参院選で議席を失った自民には、桜井氏への強い拒否反応が残る。県連幹部は「自民に貸しをつくろうとしているのだろうが、歓迎する雰囲気は全くない。表に出過ぎれば、党内に反発が強まる恐れもある」と眉をひそめる。

 野党は来夏の参院選に向けて統一候補を模索する。立憲民主党県連幹部は「もう過去の人。(桜井氏の応援は)むしろ自民党にとってマイナスになるのではないか」と突き放した。

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