東北随一の政令市、仙台市の衆院宮城1区・2区は選挙のたびに政権与党と野党が相まみえ、最終盤までもつれる文字通りの激戦区だ。過去の開票結果から1区の自民前議員土井亨氏(63)、2区の同秋葉賢也氏(59)の得票パターンを分析し、両選挙区に特有の傾向をあぶり出した。(編集局コンテンツセンター)
1区の土井氏は2005年衆院選で初当選し、09年は選挙区を落とした上に比例東北での復活もならなかった。12年に選挙区で返り咲き、14年、17年と続けて議席を守っている。
土井氏の過去5回の選挙について、1区全体と1区を構成する青葉区、太白区の得票率をデータに折れ線グラフを作った。議席を失った09年が大きく落ち込んでいる。05年と14年が高いのは、立候補者が土井氏を含め3人の少数にとどまったためとみられる。12年と17年は6人だった。
注目したいのは、土井氏は常に青葉区の得票率が1区全体を上回り、逆に太白区は下回る傾向が見て取れることだ。負けた09年も青葉区、1区全体、太白区の順位に変化はなかった。
1区全体と青葉区、太白区の差を取ると、面白いグラフが出来た。1区全体と比較した青葉区のプラス幅が1%余、太白区のマイナス幅は1~2ポイントの範囲に収まり、間隔もほぼ一定のため平行線のようになる。
太白区は、14年まで現仙台市長の郡和子氏(64)、17年は郡氏の後継の民前議員岡本章子氏(57)=比例東北=が地盤とした。土井氏はこの間、太白区での劣勢を青葉区でカバーする戦いを展開してきたことになる。
1区には維新新人の春藤沙弥香氏(40)、無所属新人の大草芳江(39)氏も立候補している。
2区の秋葉氏は、05年の補選、同年の本選で連続当選を果たした。09年はコスタリカ方式で選挙区に立たず、比例東北で当選。12年、14年、17年はいずれも選挙区で勝利を収め、6期連続で議席を得ている。
このうち、選挙区で争わなかった09年を除く5回の得票率をグラフ化した。得票率が低かった05年補選は秋葉氏を含め5人、12年は6人の争いだった。14年も5人だったが、05年補選を上回った。最も高かった05年本選は3人、17年は2人による一騎打ちだった。
泉区が地盤のイメージがある秋葉氏だが、得票率はそうでもない。泉区の得票率は05年補選で宮城野区と若林区を大きく上回り、05年本選でも宮城野区とほぼ並んでいた。しかし、12年、14年、17年はいずれも3区の中で最も低い。
これには12年以降、秋葉氏以外にも泉区を地盤としたり、大票田の泉区を拠点に集票作戦を展開するなどした候補者が相次ぎ、いわゆる「草刈り場」となったことがありそうだ。相対的に有権者が少ない宮城野区と若林区でしっかりと票を固めたことが、秋葉氏の連続当選につながったとも言える。
今回も名乗りを挙げた立民前議員鎌田さゆり氏(56)との大接戦にもつれ込んだ17年が好例だ。泉区で惜敗した分、宮城野区と若林区で巻き返す形で辛勝している。2区全体との得票率差をグラフにすると、より明白だ。泉区が右肩下がりの減少傾向で、逆に宮城野区と若林区は上向きであることが容易に読み取れる。
2区にはN新新人の林幸子氏(47)も立候補している。
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