4病院再編巡り有識者懇11月設置 仙台市長方針、県に提言へ

郡和子氏

 宮城県が打ち出した仙台医療圏4病院の再編方針を巡り、郡和子仙台市長は26日の定例記者会見で、市内の地域医療などへの影響を検証するため、11月中に有識者の懇話会を設置する方針を明らかにした。懇話会で出された意見も踏まえ、県の再編協議に提言していく。

 懇話会は医療関係者、医療経営の専門家ら学識経験者、地域住民らで構成する意向。今後、人選に着手する。市内2病院を含む再編が地域医療、救急医療、災害医療、周産期医療に与える影響を議論するほか、県地域医療計画の改定を見据えた提言も視野に入れる。

 選挙戦が続く知事選(31日投開票)で、無所属現職の村井嘉浩氏は仙台赤十字病院(太白区)と県立がんセンター(名取市)を統合して名取市に、東北労災病院(青葉区)と県精神医療センター(名取市)を合築して富谷市に、それぞれ移転させると公約に掲げた。

 郡市長は「医療体制は県の権限だが、市民の命と健康を守る責務に照らせば、市内の医療体制がどうあるべきか、市が考えることは当然のこと。検証した上で疑義があれば言うべきことを言っていく」と語った。

 4病院再編を巡っては、県が13日、仙台医療圏の自治体向けに説明会を開催した。郡市長は「救急搬送の受け入れ機能が仙台市に偏在している」と県が課題に挙げたことに触れ「県人口の約半数が集中し、周辺自治体から仕事などで来る人もいる」と異論を唱えた。

 知事選後に市の考え方を自身が直接、県に説明する意向を示した上で「圏域全体で考えたとき、果たして利便性が上がるか、効率性が上がるか、議論が必要だろう」と疑問を呈した。

 知事選には元石巻市包括ケアセンター長で医師の無所属新人長純一氏も立候補し、4病院再編の白紙撤回を訴えている。

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